コレクション: 宮沢賢治

あまりにも小さな存在であるわたし(という現象)
かなしみや、忙しない明滅に疲れ、目を瞑る
握りしめた手に、凍りつきそうな血の流れ
揺らぐ水の底に光る石を見つける
削りだした希の焔は強く輝いた
透明な光
 
そっと手に取り道を照らす灯籠にして、
暗い大地を進む
反転、天に続き、気付けば一面の光
ずっと見守られていた
私たちはみんなひとつだった
あなたもわたしも、また めぐる

光に照らされた場所に熱が移る
燃える心の光を世界へ投げかけて
あなたに伝わる灯を絶やさないように
永遠に未完成なわたしたちを
照らし続ける光を